1993年 オリビアのミステリー スーパーファミコン アルトロン

すぎさってしまったことをあれこれかんがえるのは、
まだおきていないことについて心配するのとおなじくらい意味のないことだともいう
(ストーリーより抜粋)


いっけんアドベンチャーのようなかいしとタイトルですが、このゲームのジャンルはパズルゲーム。アルトロンよりはつばいされたうごくえのジグソーパズルです。

ひらがな多すぎ!

各ステージの開始前に物語が流れ、そのストーリーの状況をジグゾーパズルで絵を完成させるのが目的ですが、ハッキリ言って絵がわかりません。普通ジグソーパズルといえば、完成後の絵を見ながらコツコツと仕上げていくものですが、このゲームは開始直後に完成後の絵を見ることができません。ゲーム中も無理です。さらに動く絵のパズルですので、各ピースが何が描いてあるか解りにくいことこの上ない。中にはピースが上下左右逆だったり、どこが違うかわからないダミーピースが混じっていたりと、難度がものすごく高いです。当然、先へ進むとピースの数が増えていき、絵も奇妙さが増してきてやる気を奪っていきます。




ピースは全て四角形になっており、ジグソーパズル必殺の四隅から埋めていく方法ができないので、部分部分を完成させ、それをつなげるというかったるい作業を繰り返すはめに。挙句の果てに完成したと思いきや、クリアサインが出ずに間違いさがしで完成した絵とにらめっこ。動いている絵が探すのに苦労させます。ちなみに上の完成した絵は『水をタンクに貯めている』です。

わかんねぇよ!




この様に先へ進むとピース数が多くなりパニック状態。こうなると、物語の状況を想像しつつ、つながりそうな部分を総当りで組み立てるしかない。そして時間がアホのように過ぎていくのでありました。また、時間制限は無いものの、クリアタイムがエンディングに影響します。この絵は『東洋の(おそらく中国)薬品工場』です。

だからわかんねって。




これが最終問題です(実質ラスト手前)。ここまでくるともう一息ですが、ワナが一個だけあります。もし完成したときにクリアサインが出なかったら一番左下(主人公が左向き時)のピースを上下反転してみてください。ムカつきます。これは『治療器具を運んでいる図』です。

なんとなくわかるが、チェーンソーらしき物は何だ?




本当の最終問題は簡単になっていて、クリアタイムによって絵が変わります。この絵を見ることが出来たら、おめでとうございます&おつかれさまでした。ちがう方、また最初から頑張ってください。

もうやらねぇよ!

初プレイで見られた方、天才です。きっと想像力が豊かな人で、忍耐強い方なんでしょうねぇ。それくらいこのゲームは難しいです。
この様な感じなゲームですが、いろんな意味で貴重です。私は続編の『アリョール』をプレイして知りました。先にこっちをプレイした為、ものすごく時間がかかりました。何度あきらめかけたことやら、怒りさえ覚えたことやら、クリアしたらバッドエンドで崩れ落ちたことやらで、大変貴重な時間を過ごしました。

アホだな。

もしプレイする方がいたら、音楽にも注目してほしいですね。かなり電波ってます。宇宙ステーションのステージとか、馬が駆け抜けるステージとかイっちゃてます。だれかBMSつくって〜!

本気か?

最後に一つ。ストーリー中、王女に毒水を飲ませてしまった為に薬を探しに行きますが、アンタ! 水汲んだときのタンクに、おもいっきりドクロ描かれとるやん!

上から二枚目の写真を探してみろよ。


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