2007年 装甲騎兵ボトムズ プレイステーション2 バンダイナムコゲームス


TV版を完全網羅したボトムズ、遂にPS2に初登場。

TV版ということは、PS版のウド・クメン編以来だな。しかも、会社変わってるし。

なので、誰もが「どうせクソゲーだろ?」と思うはず。だが、私は発売日に買った。特典のリファレンスブックを読みながら、こう思った。「私はキリコに会いたい」と。

何をロッチナ風に言っているんだ。開発は外注でユークスだろ。大丈夫なのか?

それではやってみましょう。




ゲーム開始時にチュートリアルが選べます。さっそくプレイ。キリコの動きが固い。ぎこちない動きでアーマーマグナムをパンパン……音がちげぇ! もっとこうビームライフルみたいにズキューン! って感じじゃなかった?

それだと、ATの効果音がクソになるだろ。

いや、間違ってないはず。もっとすごい音だった。

どうでもいいけど、早く進めろよ。ゴウトが何か喋ってるぞ。

放置しての……もしかしてレアボイス? とにかくチュートリアルは必須。特典もあるので、初めての方はプレイを。




チュートリアルの特典です。

ありすぎだろ!




ようやく第一話の始まり。

チュートリアルを飛ばした人は、ここからがスタートだな。




いきなりキリコ自身で戦っていきます。が、相手も生身なので、それほど苦ではありません。ただ、ロックオン不可なので、自分で合わせる必要があります。補正も利くので、やはり苦ではないです。

待てよ? 第一話って言ったら、小惑星リドからじゃなかったか?

回想のみです。どうしてもプレイしたければ、PS版のウド・クメンを。

それもなぁ……




ミッションについて説明します。オレンジ色のマスがストーリーミッションで、原作に沿ったミッションで、クリアすると、次のシナリオへ進めます。そして、緑色がフリーミッション。ゲームオリジナルのミッションですが、中には原作をアレンジしたものなどがあります。また、ある程度クリアして、達成率を上げることでプレイ可能になるミッションも存在するので、万遍なくクリアしていきましょう。

さすがに、ウド・クメン編よりステージが多いな。

ところがどっこい。シナリオが進むにつれ、ミッション数も減ってきます。最悪一つだけのシナリオも……

まあ、アニメでもATに乗らない機会が減っていくからな。




ファンタム・レディの乗るブルーティッシュドッグはもちろん敵として登場しますが、写真のように、すぐ換装可能になるので、どっちがどっちだかわからなくなります。

原作重視なら、スコープドッグで。




シナリオをクリアすると、ロッチナ(銀河万丈)のナレーションで予告が入ります。しかも、ゲームオリジナル。これはアツい。

アニメ版のタイトルはアッセンブルEX-10な。




クメン編に入った所で、真っ先にやっておきたいことがあります。それはマーシィドッグへの換装です。換装とは、元になるATを改造して別のATにするというもので、ブルーティッシュドッグもそうでしたが、お金がかかります。

グレゴルー達なら、スクラップから作れそうだな。キリコもそうだったし。

それで何故マーシィドッグへの換装が必要なのかといいますと。機動性が変わるからです。湿地帯ですので、それ専用のATでないとまともに戦えません。ダイビングビートルもすぐ使用可能になるので、アッセンブルの傭兵諸君はそれでも可。

ここは黙ってマーシィドッグだろ。

その通り。M級のせいもあってか、水上での機動性はバツグン。しかもちゃんとエアバージも再現されてます。

ウド・クメン編とはえらい差だな。




前回ウド・クメン編のラスボス、スナッピングタートルもしっかり登場。相手はフィアナと同じPSのイプシロンです。

ようやくって感じだな。これでやっと話が進む。

なのですが、フリーミッションではイプシロンと共闘するシーンもあります。設定無視と捉えるか、ゲームオリジナルと捉えるか……

いや、設定無視だろ。イプシロンは仲間を攻撃出来ないという設定無視。

みんなはどう思うかな?




ウド・クメンの続きがこれで進みます。ストライクドッグです。

まあ、ゲームではベルゼルガ物語やライトニングスラッシュなんかにも出ていたしな。

バトリングロードも忘れるなボケ!

アレは微妙だろ。




サンサ編は嫌いです。アニメ版も何故か眠くなってくるし。

いや、イプシロンとの決着つける大事なシナリオだろ?

戦艦のところとか。宇宙戦のところとか。

まあ、暗い話が多いからな。




サンサ編では、宇宙戦が無いのでラッキー。無重力の戦いは苦手なんだよね。

その代わり、難しいぞ。

そうなんだよ。特に恩讐のミッションがね。「このショルダー野郎!」って。

クリアできない奴は、いっそ攻撃して足止めするのも作戦の一つだぞ。




イプシロン死亡。やっと決着着きました。とはいうものの、共闘したせいもあってか、何故か素直に喜べない。

結局イプシロンは可哀想なキャラだったな。




次回クエント。君は刻の涙を見る!

作品ちげぇよ!




ここではやはり原作通りラビドリーでしょう。

バーグラリーがあればそれもいいかもな。

クリアしてからね。




「やめろ……やめるんだキリコ……わたしが……こわく……」

改めてみると雑だな。最後にフィアナやロッチナが出てこないぞ。

アニメ見ろってことでしょ。




クリア後もまだまだ続きます。その内一つだけ紹介。当時最新だったペールゼンファイルズからのシナリオ。渡河作戦は激ムズです。もはや運がらみ。きつい。

しかもこの写真のスコープドッグが、ちゃんとペールゼンファイルズ仕様になってるし。

原作重視ってことで。はぁ〜疲れた。




以上がPS2版のボトムズの内容です。TVシリーズを網羅している点や、今までの操作性から考えると良ゲーかと思われますが、同時に物足りなさも感じます。今までみたいにカスタマイズ可能だとか、アニメ版を端折ってるから、話がわかりづらかったりと、少しだけ残念です。ですが、何度も言うように、ボトムズゲームではまだいい方なので、ファンはプレイすることをオススメします。

でも、ベルゼルガ物語があるのは変だったな。

これでテスタロッサが見られると思ったのに……ってこれも残念なポイントだよ。

ベルゼルガ物語はそれこそ良ゲーだからな。

では最後に一言。皆さんはアニメが先かゲームが先かは知りませんが、小説版も読んでみてね。なんと次回予告まで収録されているから。話は同じだけど。

それこそ青の騎士読めって感じだが、まあ、コマンドフォークトもよろしくだな。


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