第一話「ぼくのなまえはピコ」
「ぼくピコ。よ〜ろし〜くね〜」
彼の名はピコ。非常に愛くるしい姿だ。
ピコは森を歩いていた。冒険心が強く、今日も散歩=探検をしていた。
歩くこと数十分。ピコはある物を見つけた。
あれぇ? こんなところに「あな」があるぞ〜。
それは人が余裕で入れる穴だった。深さはわからない。そこでピコは思いついた。
「よ〜し、はいってみよ〜」
意を決してピコは穴に入ってみることにした。ピコは穴に飛び込んだ。
スンッと重力に引っ張られる。真っ逆さまになりながらピコは叫んだ。
「ワナだった〜!」
ピコの頭に声が響く
「ピィ〜コォ〜!!」
大勢の子供たちがピコの名を叫んだ……ような気がした。
ピコはそのまま地中深く沈んでいった。
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